精華少年剣道クラブの子供たち、元気ですか!!?学校の宿題は早く終わらせて、夏休みしかできないこと、たくさんけいけんしてほしいです。うちの子供は高校2年、ゴロゴロしてます。ここ数年、彼に言ってることは「はやくねろ!!!」これだけです。いくら「勉強しろ!」と言っても自分からやらないと身につきません。だからわたしが言うのは「早くねろ!」これだけです。前回のつづきです。十兵衛は父と祖父の前で、道場の大きな柱の前に家来をすわらせました。そして家来の頭の上に熟れた柿の実をのせた、、ここまでが前回でした。
☆☆☆十兵衛は家来の前に立ち、刀を構えます。そして気合をいれて「えいっ!!」と刀をふりかぶり、家来の頭の上におかれた柿にむかって大きな正面うちをしました!!すると熟れた柿の実だけがすっぱり!!と切れ家来の頭はなんともありませんでした。
十兵衛 「父上、おじい様、どうですか?ぼくの剣は大したものでしょう?」
十兵衛は自慢(じまん)しました。なにか言おうとする父をおさえて祖父は十兵衛にやさしく言いました。
祖父 「十兵衛や、台所から米びつ(お米をいれたはこ)をもってきなさい」
そして、米びつをもってきた十兵衛にこう言いました。
祖父 「十兵衛、米びつからなぁ、米をひとつぶ、父上の頭の上にのせるのじゃ」
父 「あ””ぁあ????」 ☆☆☆おとなのじじょうで今回もここまでです。
このつづきは次回です。祖父は十兵衛のお父さんの頭の上におかれた米つぶをどうしたのでしょうか?次回までいろいろそうぞうしてください。奥田から十兵衛のお父さんへのもうそうインタビュー。
奥 田 「お父さん、こわくなかったのですか?」
父 上 「そら、めっちゃこわかったわ。うちのおやじももう70さいをこえた。いくら剣の達人と言われた人でも、もう老人(ろうじん)やし。」
奥 田 「おじい様が刀を構えたときはどう感じましたか?」
父 上 「おやじは老眼(ろうがん)でものが見えにくいって、いつも言ってます。米つぶなんか、おやじにはぜったいみえてませんから。こわかった。それに、どうせやるなら十兵衛の頭に米をのせたらと思いましたが、、まんいちのこともありますからね。でもね?よくよくかんがえるとわたしのあたまに米つぶをおいたのは、やっぱりわたしへのいましめだったとおもいます。子はおやのかがみ、っていいますからね。」
奥 田 「さいごに柳生家のリーダーとしてひとことお願いします」
父 上 「おやじもわたしも平和なせかいをつくろうとがんばってます。このきもちは十兵衛もちゃんとうけついで稽古に励んでほしいです。」
後記 この柿と米つぶの話し、私が中学生の時に先生が英訳をしてくれました。アメリカ人講師による英語の出張授業というのがありました。その出張授業でこの英訳版を披露したんです。その講師の女性が「ア・ピースオブ・ライス(米ひとつぶ)!」「ア・ピースオブ・ライス!?」と驚き何度も繰り返したのを今でも覚えてます。