奥田の剣道コラム

Number005 2021/08/02


 精華少年剣道クラブの剣道kids!フォロワーの皆さん!お元気ですか!?

早速(さっそく)ですが、間違いさがしです。場面は試合の朝、お出掛け前です。
ママ「早く用意しなさい!!」
愚息(ぐそく)「母上!アイロンのかかった面タオルはどこですか?」
妹 「お兄ちゃんの試合は第3コートやんなぁ?」
パパ「そうや。パンフレットもらってたもんなぁ。今日の相手はあの子か?」
ママ「この前の合同稽古ではフェイントかけられてコテでやられた」

 ツッコミどころはたくさんあるかもしれません。用意は前の日にしておく
とか、、。間違いさがしは大げさかもしれませんが、正解はこんな感じです。
面タオルは「面手ぬぐい」、コートは「試合場(しあいじょう)」、フェイント
は「崩す(くずす)」ですね。フェイントの方がわかりやすい笑(おこられる)。
以前、審判講習に参加させていただいた時、指導される先生が「コートだと
テニスになっちゃいます笑。試合場と言って下さい」とおっしゃってました。

 十兵衛の家族を整理しますと、十兵衛というのは、あだ名で本名(ほんみょう)は三厳(みつよし)です。十兵衛のお父さんは、宗矩(むねのり)、そのお父さんが宗厳(むねよし)です。宗厳さんを石舟斎(せきしゅうさい)先生って柳生の方達は呼びます。十兵衛のおじいさん(415年前に死んだ剣道の達人)へのもうそうインタビュー!

奥 田  「石舟斎先生、面手ぬぐいのご指導(しどう)をおねがいします」
おじいさん「わしらの時代は防具なしの木刀の稽古じゃゾ」
奥 田  「じゃあ手ぬぐいは使いませんね?」
おじいさん「おろかもの。本来、手ぬぐいは日々の生活でこそ使うのじゃ。
      あせをふいたり、あたまにかけてひよけにしたり」
奥 田  「そういえばわたしのおばあちゃんもつかってました」
おじいさん「お前達は手ぬぐいのたてのほうに細工(さいく)をしとるじゃろ?」
奥 田  「細工?面手ぬぐいのたての線をミシンでぬいつけてる人もいます。
      なんどもつかうとほつれてきますから」
おじいさん「手ぬぐいのほんらいの役割(やくわり)を知ってるならかまわんゾ」
奥 田  「役割?」
おじいさん「手ぬぐいはのぅ、手を包丁や刀できったときにのぅ、きりさいて
      キズにまくのじゃ」
奥 田  「ミシンでぬいつけるとだめですか?」
おじいさん「ぬってしもたらさけんじゃろ?だから、手ぬぐい本来の役割を子供に教えてあげんといかんのぅ」

後記 手ぬぐいのたてを縫う縫わない問題が解決、笑。剣道の最強を決める全日本選手権では、面手ぬぐいをつけるところもテレビ放送されます。あるめっちゃ強い選手の手ぬぐいは、ほつれにほつれてましたが、それもカッコよかったです。


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