奥田の剣道コラム

Number049 2023/07/09


 フォロワーの皆さんお元気ですか?曇り、雨、蒸し暑い、でもこの時期が無いと秋に美味しいお米がとれません。例年通りなら関西ではあと2週間程で梅雨明けです。もう少しの辛抱です。ところでKids達、将棋(しょうぎ)は知ってますか?将棋は知らなくても藤井聡太(ふじいそうた)さんは知ってるよね?高校を中退してまで将棋に専念するその覚悟、凄いです。彼の好きな言葉に「感想戦(かんそうせん)は敗者のためにある」と云う言葉があります。今回は将棋の世界に触れてみましょう。

 感想戦と云うのは、将棋の勝負が終わった後で自分達でその勝負を振り返るものです。将棋界ではこの感想戦をするのが礼儀とされてます。「こういう手がありましたね」とか「その手は考えていなかった」とか、そんな「タラ・レバ」の遣り取りをするんですね。大きな大会だとその感想戦は30分以上にもなるそうです。勝者は勝ってもただ喜ばない、敗者は悔しい気持ちをグッとこらえて、共に最善の手を考える、そして「感想戦は敗者のためにある」と云うのが将棋界の諺(ことわざ)です。

 山城大会が終わりました。勝てた子、一本もとれずに負けた子、初めての試合で緊張した子、、それぞれの想いがあると思います。ご両親が動画を撮ってもらってる子も多いと思うので、Kids達はぜひご両親や先生方と感想戦をやってみてください。「ここで面を打っタラ入ったかな?」とか「小手を打ってレバ、胴を抜かれなかったかな?」とか「入らんかったけど、この攻めは良かった」とか負けた試合だからこそ得られるものがあります。誰と感想戦やってええかわからんkidsは私とやりましょう。

 後記 将棋界の礼儀はその他にも色々あります。勝負がつけば敗者は「負けました」と言わないといけない。これも将棋界の礼儀です。これ、シンドイですよね。負けず嫌いのkids は「口が裂けても言いたくない」と思います。剣道のように「勝負あり❗️」って言ってくれた方が気が楽なのに、、。夏休みになり子供達との稽古も増えます。試合で勝てた子には勝つ事にこだわり過ぎないようにしてほしいです。子供達には「負ける事は恥ずかしい事では無い」「人生は負けの連続」「戦う相手は自分」「剣道は稽古そのものが目的」そう引続き言っていきます。さぁ!稽古しよう!


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