ハーイ!剣道kids!保護者の皆様!ご縁をいただいた皆様!お元気ですか? 先日の稽古の一コマです。準備体操後、面を付けて集まったところで4年生の女子が私に聞くのです「館長先生は、負けてもいいから正しい剣道せえゆーし、 副館長先生は勝つ剣道せえゆーし、どっちの剣道をするのですか?」。面越しにつぶらな瞳で見上げられた私はかたまりました。「ソンナムズカシイコトヲ オレニキクナヨー」そんな気持ちになりました。しかし、私はズルい男、私は「正しい、強い、両方や!」、
他の子は「勝つのはムズカシイけど負けるのはイヤ」とか「かかり稽古はイヤ!」だの「暑いし面つけるのイヤです」だの子供達 の思いがあふれてきました。結局、その場の総意は「カッコいい剣道がしたい!」に落ち着きました。カッコいい、それまた難しい、先日の我が家の茶の間での事。高3の愚息が 手の甲に絆創膏を巻いてます。私がどうした?と聞くと「カミソリで毛を剃ってたら切れた」と、顔面に美容用のシートを貼ったままそっけなく答えました。私は「剃ったり、貼ったり、忙しいねぇ?そんなにモテたいの?」、愚息は「俺はモテんけど、カッコよくてモテるやつはおるなぁ、、」。ここでも 「カッコいい」がでてきました。「カッコいい」「モテる」「モテたい」。
愚息にも子供達にも内緒ですが、私はと言えば「モテる、モテたい!」もう そればっかり、少しでも目立つ服着て、バイク乗って、髪の毛ツンツン立てて。 車は当然、左ハンドルです。私の「カッコいい」への気合いは、愚息や子供達 以上でした。55歳を過ぎた今やから言えますが、そんなふうに外見を飾って モテようとする必要は、全く無い!と言う事です。日本をはじめほとんどの国 は、いくらモテても結ばれる相手は1人だけです。相手は多い方がいい?でも それはもうややこしいだけ。芸能人の方々を見ればわかりますが、相手が多ければニュースになるだけです。
でもね、「カッコいい」を追求する事は大切だと思います。先日、82歳で亡くなった自動車レーサーの新聞記事がでてました。その方の若い頃のレースの話しです。彼はトップで残り2周を走行してました。そうしたところ、ライバルの車がクラッシュし、炎上しているのが目に入りました。 優勝目前だった彼は、自分の車を急停止し、ライバルの救出に向かって走って行った、、、私はこのエピソードを聞いて「このジジイ、なんてカッコいいんだろう」そう思いました。外見がどうこうより、その人の生き様なんですよね、「カッコいい」かどうかは。そう強く思いました。
後記 夏休み!がはじまりました。先日の稽古終わりには、「勉強も読書も 家の手伝いもゲームも兄弟ゲンカも遊びも一生懸命にやって下さい。なにも かも全部やって下さい。」って子供達や保護者の方にお願いしました。言い 忘れた事がありました。「剣道も一生懸命やって下さい!」です。この夏、 子供達とカッコいい剣道を追求しようと思います。