皆さんお元気ですか!老いた「木こり」の続きです。おじいさんは、雨が降る日は家の軒下(のきした)で雨の雫(しずく)を火箸(ひばし)で突く、おばあさんは囲炉裏(いろり)で料理をしながら、竹串で雨漏りの雫を突く、、、のでした。ある雨の日の事です。
この日のじいさん、なかなか上手く雨の雫を突けず、ご褒美のお酒も飲めずじまい。そんな時、遠くから少年の叫ぶ声が聞こえて来ました。少年「おじいさん助けてください!山賊(さんぞく)に追われてます!」おじいさんは少年に家の中に隠れるように言いました。山賊は親分が1人と手下が10人。みんな荒くれ者で武器も持っており、今にも暴れそうな雰囲気です。親分「ジジイ!小僧がいるのはわかってる。そいつを人質(ひとじち)にして親から金をとるんや。さっさと渡せ!なんなら分け前をやってもええぞ。こっちへ渡せ」と凄んで言います。
おじいさんはすっかり怯えてしまいました。奥からおばあさんが出てきて、落ち着いて言いました「こんな雨の日は山の神様が悪さをする。あんたらとっとと帰りなさい」すると、今度は手下が出て来て言いました「うるせぇババア!小僧を出しやがれ!」と手下達は次々と勝手に奥へと入っていきました。玄関では親分が見張っています。すると突然、奥の方からバタバタと人が倒れる音がして来ました。おばあさんは着物の袖(そで)に隠した竹串で、手下達の喉(のど)を突いていくのでした。おじいさんも負けじと火箸で手下達の喉を突いて行きます。おばあさんもおじいさんも手下達の喉を突いては引き、引いては突き、、とうとう手下達は全員、血も流さずに絶命していきました。
玄関にいた親分は「ババア!何をしたんじゃ!」おばあさんは落ち着いて言います「こんな雨の日には山の神様が悪さをする、言うたじゃろ」親分は恐れをなして出ていきました。家の中に隠れて一部始終を見ていた少年は言いました「おばあさん、凄かったです。ボクは怖くて何もできなかった。ボクの刀は何の役に立たなかった。ボクはもっと剣の修行に励みます。そして悪いやつらをたたき斬ります」大きく頷くおじいさん、しかしおばあさんはゆっくりと首を左右に振るのです・・・・。続きは次回です。
後記 少年の決意を応援したおじいさん。それに対して違った意見?のおばあさん、、次回、おばあさんは少年にどのような発言をするのでしょうか?という訳で今回は「年寄りもカッコええで!」というお話しでした。