精華少年剣道クラブの皆さん!フォロワーの皆さん!お元気ですか!?
☆☆☆(おさらい)十兵衛は父と祖父の前で、道場の大きな柱の前に
家来をすわらせました。そして家来の頭の上に熟れた柿の実をのせた、、
十兵衛は刀を構え大きく正面打ちをしたところ、柿の実だけすっぱりと
切れ、家来の頭はぶじでした。十兵衛はそれを自慢(じまん)しました。
それをみたおじいさんは、十兵衛にお米をひとつぶ持ってこさせて、
お父さんの頭にのせるようにいいました。☆☆☆このつづきです。
☆☆☆ 十兵衛のおじいさんは十兵衛の父(おじいさんのむすこさん)
にむかって「えいっ!」と刀をふりかぶり、十兵衛の父の頭の上におかれたお米
にむかって大きく正面うちをしました。すると米つぶだけがすっぱりと
と切れ、十兵衛のお父さんの頭はなんともありませんでした。
十兵衛 「おじいさま、すごいです。上には上がいるのですね?」
祖 父 「まぁこういうことじゃ。父上にはもうしわけないことをした(笑)」
ずいぶんこわがらせた。ワシもまだまだ修行(しゅぎょう)がたりない」
十兵衛 「おじいさまも、まだ修行なさるのですか?」
祖 父 「剣の道におわりはないからのぅ」
十兵衛 「自慢したじぶんがはずかしかったです」 ☆☆☆
十兵衛と柿の実にまつわる話しはここまでです。剣道kidsはどう感じましたか?
奥田から十兵衛のおじいさんへのもうそうインタビュー。
奥 田 「おじいさん、おみごとでした!」
おじいさん 「いやいや、刀の重みをつかってね、わたしは刀をとめただけ」
奥 田 「剣のひけつはありますか?」
おじいさん 「そらぁあんた、稽古するしかありませんなぁ」
奥 田 「どのような稽古を?」
おじいさん 「そらぁあんた、素振り(すぶり)やな」
奥 田 「さいごに柳生家のレジェンドとしてひとことお願いします」
おじいさん 「素振りと言うとね、みーんなイヤなかおをする。十兵衛もそう。
でも想像してほしい。武士が戦って負けるという事は死ぬ事です。だから、一人稽古の素振り、これがだいじなんじやなぁ。でものぅ、十兵衛が自慢することははずかしい、ときづいてくれてよかった」
剣道試合・審判規則の第16条に「やってはいけないこと」として、審判や相手に
たいして、非礼(ひれい)な言動(げんどう)をすること、とあります。これは、
残心(ざんしん)での大げさなアピールやガッツポーズはダメ、ということです。
後記 今年も残念ながら柳生での合宿は中止です。剣道をやるものにとって、
日本武道館と並ぶ憧れの場所が柳生の正木坂(まさきざか)道場です。だから、
精華の剣道kidsもそんな気持ちで来年こそ合宿しょう!柳生の方達も草刈りを
したり、桜を植え替えたりして、1年中手入れをしています。