奥田の剣道コラム

Number055 2024/05/12


フォロワーの皆さんお元気ですか?台湾での稽古の続報です。台湾の師匠から紹介していただいたKさんより、稽古場所の案内メールが来ました。ホテルからタクシーで数分、タクシー運転手のおっちゃんは、運転しながら、歯を磨き、口をゆすぎ、信号で止まればドアを開け、、、これも海外旅行の経験です。

稽古場所は11階建の建物の9階だったでしょうか。綺麗な道場でした。出稽古ですので当然一番乗りです。指導者の日本人男性の方が来られました。私と同年代の台北在住のMさんでした。このMさんは私のようなニセモン剣士と違います。初めはにこやかに挨拶をさせていただきましたが、道着に着替えれば侍、武士の雰囲気。やはり大学まで剣道をされた方は違います。Mさんはホンマもんの剣士です。

Mさん指導のもと、この稽古をリードしてくれたのは台湾の青年でした。切り返しの稽古では31本とか51本とかさせる、、悪いヤツ、、じゃなかったナイスガイです。この日はMさん、Kさん、ナイスガイの他に男性2人、女性1人の7人で稽古をさせていただきました。ナイスガイが台湾語で指示し、Mさんが訳して私に伝えてくれます。精華の稽古では「突き」はほとんどしませんが、この稽古では「突きのあとに面」とか「突きをしのいで面」と「突き」の時間も十分に取られてたのが新鮮でした。ナイスガイな彼もホンマもんの剣士です。彼の剣道への想いとかもっと色々な事を聞きたい話したい、、言葉が通じればなぁ、、こんなもどかしい思いも海外旅行の経験です。

次の日の稽古場所は台北から電車で30分程、天母(てんむ)という地域の日本人学校の体育館でした。ここもとても綺麗なところでした。私と同世代の日本人の方が数名、台湾の方は私と同世代から若い方、高校生、中学生も、そして小学生もいてとても大人数での稽古でした。皆さんとても強い、、しかも剛剣、、。1人の高校生が稽古後にわざわざ挨拶に来てくれました。私「京都から来ました。京都は知ってますか」彼「はい」私「京都の精華少年剣道クラブで稽古をしています。君もいつか必ず精華に来て下さい。一緒に稽古しましょう」そんな会話をして清々しい思いで、天母を後にしました。

後記 「防具袋を担いで世界を歩く」その初回が台湾でした。台湾は剣道の強豪国です。剣道がある程度普及しているのは想像してました。しかし世界には剣道が普及していない所の方が圧倒的に多いです。綺麗な道場が無い所もあるでしょう。でもそんな環境でも剣道をしている剣友がいる、、そんな方達と竹刀を交える、今後もそんな旅をしてみたい、、そう強く強く思いました。さぁ稽古しよう❗️


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