ハーイ!剣道kids!素振りやってますか!?やってるって信じてるで!
私も3月の4段審査に向けて素振りと形の稽古をしております。1回で合格する
気持ちで頑張ります。えらそうな言い方ですが、今回は審査や試験への心構え
についてお話しをします。
私が高校3年の時、大学受験を前に国語の先生が仰いました。「一浪しても
いい、そんな気持ちでいたら二浪しますよ」。カツを入れるでなく叱責する
でもない、その穏やかな口調に、私は頭をガーンと殴られたような気持ちに
なりました。当時の私は部活引退後、なかなか成績が上がらず、いきたい大学
が志望校になるには程遠い成績。まさしく「一浪して基礎からやり直そう!」
そんな気持ちでおりましたから。
(一浪…いちろう。希望する大学に合格しなかった時に、塾や自分で勉強を
して、次の年にあらためて希望する大学を受験することを言います)
先生は「本気で受け、本気の準備をする。そんな人でも不合格になるんです。
ですからね。一浪しても良い、そんな気持ちの人はね、二浪しますよ」とこう
言う訳です。社会で生きる以上、子供も大人も様々な試験に挑戦します。私も
英語や不動産、様々な試験を受験しました、させられました。その時の心構え
は、「本気で合格に向けて挑戦する」です。力試しや記念受験をするのは時間
とお金のムダ。これは高3の時のこの先生の言葉の影響です。
誤解されると困るのですが、子供が過剰なプレッシャーを受けている時の
アドバイスとして「力試しのつもりで行こう」と声を掛けるのは良いと思い
ます。でも子供や受験する方が軽いノリで「力試し」と言うならば、それは
心構えについて、一度整理をした方が良いかもしれません。
中学生の時、初段の審査を剣道形で落ちました。相手が形を憶えておらず、
鬼門の3本目でとうとうニッチもサッチもいかなくなりました。結果、私まで
不合格になりました。私は彼の学校も名前も今でも憶えています。彼は力試し
のつもりで受けたのかも知れませんが、相手をしたこちらは良い迷惑です。
その後、私は精華で剣道を再開し昇段審査は何度も経験、見学もしてきました。
彼のように、形をきちんと憶えぬまま受審する人も見てきました。でも不合格
になるには、憶えていない方だけ。私の時のように両方とも不合格になるのは
見た事がありません。私はずっーと落ちたことを彼のせいにして来ましたが、
でもよく考えると私も合格に値するような剣道形では無かった、と思い直しました。
後記 受験シーズンです。どの子にも良い結果があれば良いですがそうもいか
ないのが受験です。合格が剣道でいう「勝ち」で不合格が「負け」という意味
であるならば、子供達には「負ける事は恥ずかしい事ではない」そう言って
あげたいと思います。人生っちゅーのは、なかなかしんどいものです。
受験、卒業、進級、、あっという間に時は過ぎます。全国大会の予選まで
たったの3カ月しかありません。稽古環境や個人の能力には差がありますが、
与えられた時間は平等です。さぁ、本気で挑戦するでぇ!!