奥田の剣道コラム

Number024 2022/03/28


 ハーイ!剣道kids!保護者の皆様!元気にしてますか?私の実家のある柳生
では、石舟斎(せきしゅうさい)先生の命日の4月19日前後に剣道大会があります。
「流祖柳生石舟斎奉納剣道大会」が正式な大会名称です。
2015年・平成27年のパンフレットが手元にあるのですが、この年でなんと!!
第75回!!めの大会でした。小学生は16道場、中学生は16校と非常に小さい
大会ですが、柳生の方達がいかに大切に続けたのがよくわかります。

 残念ですがコロナ禍であり今年も大会は中止です。参加する子供達にすれば
数多くの試合の一つに過ぎないかも知れません。しかし、道場のキャパシティ
の問題もあり、招待する団体はほぼ固定されているようです。参加する子供達
は、勝とうが負けようが、「正木坂道場で試合をした」というプレミアム感を
大切にしてほしいと思ってます。

 ところで皆さんのご家庭では竹刀や折れた竹、交換用の竹、どんな感じに
なってますか?私の家では子供用から中学、高校、大人用と長さはバラバラ、
折れてるけど捨てるに捨てられず、、傘立てに突っ込んでおります( ̄▽ ̄)。
使わなくなった針には針供養がありますが、竹刀供養もあればよいのですが。
 ハイ!竹刀供養あります!この大会の同じパンフレットに「お昼に正木坂
道場に隣接する芳徳寺(ほうとくじ)のお堂前で竹刀供養をする」とあります。
試合に参加する方達はよくご存知で、いつもたくさんの竹刀が置かれています。
私は供養の現場は見た事はありません。燃やして下さるのか、まとめて処分を
してくださるのか、次は供養の場面もしっかりと見学したいと思ってます。

 柳生も過疎が深刻で中学校は廃校になり、柳生小学校の児童は約20人です。
残念なのは、剣道を習っている子供はほとんどいないという事です。私自身、
小学生の頃は剣道に興味はありませんでした。正確に言うと興味云々の前に
「柳生の子供は剣道をやるものだ!!」という固定観念が嫌で嫌でしょうが
なかったです。ですから、柳生の子供達の気持ちも非常によくわかりますし、
今の現状をどうこう言う資格は全くありません。ただ今時の表現で言えば、
コンテンツ?とでも言うのでしょうか、柳生、正木坂道場、鬼滅、一刀石、
などの組合わせは非常に魅力的だと思います。「剣道の聖地」として世界中
の人に発信が出来るような仕組みが作れるのでは?と思います。地元を離れ
た者にこそ、見えるものがあります。

後記 4段審査、無事合格しました。応援していただいた皆さま、ありがとう
ございました。前号では「亡妻から私への最後の誕生日プレゼント」として
革鍔(かわつば)」を貰ったとお伝えしました。「4段合格して使う」と言って
ましたが「5段合格して使う」に改めました。「剣道の精進」も「故人の供養」
にも終わりはありません。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です